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『AKITA』を世界に売り込む!!

秋田県貿易株式会社
地元秋田に拠点を置き、幾つもの事業を展開されている嶋田康子社長。その中のひとつで、マレーシアを中心にダイナミックに活動されている秋田県貿易株式会社のお話を、同社の高橋マネージャー同席のもと伺った。

海外展開に至った経緯をお聞かせ下さい。

 もともとアウトレットショップを経営していて、海外のブランド品や衣料雑貨等を輸入していました。10年以上前になりますが、ある時に県の関係者の方から、秋田の県産品を海外に売り込んでみませんかと言ったお話をいただき、シンガポールの視察や商談会に同行して輸出事業の可能性を探ることから始めたのが、今の事業のスタートとなります。

秋田県貿易株式会社の写真2

マレーシアでの事業に携わるようになった経緯をお聞かせ下さい。

 輸入業務の関係で中国とのコネクションを構築していたこともあって香港の会社と取引できるようになり、県産米や日本酒を輸出するようになりました。特に米は年々取引量が増え、多い時には年間50~60トンを送っていましたが、取引をしていた香港の会社の経営が悪化したため、やむなく撤退しました。その後、県や貿易促進協会の協力をもらいながら他の地域との事業の可能性を探っていたところ、マレーシアの関係者とつながりができ、およそ1年かけて米の輸出ができるようになりました。

秋田県貿易株式会社の写真1

何か生じた問題はありましたか。

 マレーシアは米の輸入に厳しく、どこも本格的な参入は進んでいませんでした。それは米の輸入に許可を出す機関とのパイプが無かったからです。当社も非常に苦労しましたが、ひとつひとつ課題をクリアしていって参入することができました。

問題を解決できた理由は何だったのでしょうか。

 日本とは文化も商習慣も違う国ですので、お互いの理解不足から生じる苦労はありましたが、あきらめず、粘り強く交渉を重ねました。連絡事項をメールでやり取りすることはありましたが、私は相手の顔を見て話すことが何より大切と思っていますので、とにかくいろいろな人と会ってコミュニケーションを取り、相互理解を深めることができたのが一番の理由と思っています。

今後の事業展開をお聞かせ下さい。

 三越伊勢丹ホールディングスとクールジャパン機構が提携し、マレーシアにて新プロジェクトが動き出しています。その事業に参入できる可能性を当社としても探っており、各支援機関の協力を貰いながら活動しています。まずは一歩ずつ成功事例を重ねて、いつかはマレーシア全域で『AKITA』ブランドを丸ごと売り込みたいと考えています。 

 また貿易の拡大による秋田港の発展と秋田県の観光PR、そして事業のリスク分散の必要もあるので、マレーシアだけでなく他の地域でも事業展開ができるように活動を進めていきたいと思っています。

海外展開のポイント

海外展開においてはネットワークの構築が大切である。日本とは文化も商習慣も違う国が相手でも粘り強く交渉を重ね、直接会ってコミュニケーションを取り、相互理解を深めることが大事である。

最初はうまくいかなくても、あきらめずに行動すること。行動することによっていろいろな人と出会い、ネットワークが構築できる。出会いこそが一番の財産である。

秋田県貿易株式会社

〒011-0905 秋田市寺内字神屋敷295-5
電話:018-845-8832
ファクス:018-845-8826
fit@akitaken-trading.com
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